ワザ

 ぼくはこの前までTeXを使ってレポートを書いていた。それというのも「数式を書くならこれしかないよ」みたいな文言をいつかのどこかで目にした覚えがあったからで、数式がいっぱい出てくるレポートを課されるようになってからはゴリゴリとTeXのコードを書いていた。

  それで、今後もこれで書いていくか、と思っていたのだが教員がWordファイルでのレポート提出を指示したので、気が乗らないまま殆ど触ったことのないWordをよっこいせと起動したのだった。

 まー今どきのソフトウェアというものは直感的に分かりやすいように作られていて、GUIをちょいちょいといじれば目的の結果を引き出すことなんて容易い。ぼくは頭を空っぽにしながら、[数式の挿入] とか[上付き文字]とかをマウスでポチポチし、めんどくさいな~完成、はい提出~となった。

 これからWordでレポート書いていくのか~やだな~と思いつつ、いつものようにぼんやりネットサーフィンをしていると、なんと!Wordは2007辺りから数式入力機能が強化されていて、実はマウスをポチポチせずともコマンドやショートカットを駆使することでキーボードからほとんど手を離さないでゴリゴリ書けるらしいことが判明した。ぼくがポチポチしてたのは何だったんだ。

 WordにもTeXみたいな機能があるんじゃないかという予想は、自然に思い浮かびそうなものだ。レポートを書いてたときのぼくはただ単純作業するマシーンと化していたので、萌系のお歌を聞きながら(はやく終わんないかな~)ということしか考えてなかった。反省。

 世の中予想以上に便利にできてるものだ。このワザを知らないままでいたらずっとポチポチし続けていつか「ふふ~ん、学生時代はWordでレポート書いてたし結構自信あるのだがw」という風になっていたかもしれない。こういうことは色々世間に溢れていると思う。ただの作業も、いかに頭をつかって楽をするかということが重要だ。

 面倒そうだから習得を後回しにしたり、古いものへの愛着から新しいものを敬遠したりとかしてると最終的に大きな機会損失を被ることになる。ぼくは基本的に新しいことを勉強するのが嫌いなのだがそうも言っていられない。はぁ。

 色々考えたけど、肝心のやる気の方はあんまり出てこない。頭の片隅にでも留めておくためにブログに起こしてみた。